Gallery
~This month of
pick-up photo collection~
7月のギャラリーは「規定にはないフリーポーズ時のオリジナルポーズ」…について。
比較審査では手足のポジションや身体の向きなどが規定で細かく定められたポーズを取りますが、フリーポーズでは規定ポーズに含まれないポーズを自分で作ってとることができます。こうしたポーズについても筋肉の大きさやそれらのバランス・シンメトリー美しさなどを強調させられるポーズであることが重要かと私は思います。
規定ポーズ以外のこうしたポーズの中には、昔から沢山の選手が取り入れる「定番のポーズ」もあれば、「あぁ、このポーズは○○選手のポーズだよね…」と、誰もが一人の選手を思い浮かべるようなポーズもあります。


「西本朱希のオリジナルポーズ」といえば、床に座り込んで左脚を横に流すこのポーズではないかと、自分自身では思っています。
脚の大きさを見せるために、こんな風にわざわざ尻を付いて座り込む人は海外にもいないでしょうから、完全オリジナルポーズかもしれません。
(私のポーズを真似て行う人がいれば別ですが)
右膝の機能的な問題で私にはできない動作があり、フリーポーズを作るときにそれが常にネックとなっていました。そんな歯痒い思いで「クソー!!」と尻もちを付くように座り込んだ時に、このポーズが出来上がりました。この姿勢で足を浮かせると、左脚の大腿部の大きさとカットを見せられることに気づいたのです。
全日本で初優勝した99'の全日本のフリーポーズ終盤に初めてこれを取り入れたのですが、それを映した動画を見ると、こうして脚の筋肉を見せた次の瞬間に会場がどよめき拍手が起こるんです。脚の筋肉を見せたことが予想外だったのかもしれません。
(正面から撮影した映像でないとこのポーズでの大腿部の変化がハッキリわからないので、動画を見た方からしたら、なぜここでどよめきが起こったのか不明だったかもしれませんね…)
(09’全日本クラス別選手権)

こちらはウエストから三角形に広がる背中と、左のハムストリングスの強調を意識したポーズ
(フリーポーズは正面から2次元で見た時に最も良く見える様にポージングしていくので、完全に正面から映したものでないとやや背中の広がりは見えづらいかもしれませんが…)
(08’全日本選手権大会)
また、フリーポーズでは音楽に合わせてポージングしていきますから、各ポーズをつなげる動きについても、できるかぎり見せている筋肉については緊張を抜かず、審査員(客席)から見てアウトラインのメリハリや筋肉の大きさを強調できるような動作を心がけるように作成していきます。

(09'全日本クラス別)

(13'ゲストポーズ)
座り込んでいく時に用いていたのが、この、手をクロスして胸部に視線をもっていかせる手法。
ポーズとポーズの間(特にゆっくり姿勢を低くしていくなどの筋力を要する動作や、やや難しい体位変化を行うとき)には筋の緊張が抜けて隙ができやすく、そのたびに弱い部位の細さがあらわになってしまいがちなのです。
(女性は特に、力を抜いてしまったら筋肉の大きさを見せるのは難しいですからね)
そのため、それを隠したり、わざと自分の強みの部位を活かせるポーズを、そうした部分に組み込ませると、ポージングに隙が無くなります。
手先・足先の表現にも常に神経を配ってポージングを取っていく事も、芸術性を考えた場合は大事な要素になるかもしれませんね…


